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知っておきたいデザイン用語集⑨
【ブランドアイデンティティ】
ブランドアイデンティティとは、企業が自社のブランドを顧客にどう感じてもらいたいかを明確にしたものです。ブランドアイデンティティは、企業の価値や信念を具現化し、顧客に「このブランドは○○」と認識してもらうための手段です。ロゴ、カラー、フォント、メッセージング、ビジュアルスタイルなどが一貫したデザインで表現されることで、顧客の記憶に残りやすくなり、信頼性や共感を生み出します。
例えば、ブランドカラーは視覚的にブランドを印象付ける重要な要素です。赤が情熱やエネルギーを象徴する一方、青は信頼や安定感を表すといったように、色彩の選択には心理的な意味も込められています。ブランドロゴも、企業の象徴として瞬時に認識されるため、シンプルかつ独自性のあるデザインが求められます。
また、ブランドアイデンティティには、企業のクレドやビジョンも含まれます。これらは、従業員や顧客にとって企業の信条を表すもので、企業の姿勢や価値観を伝える重要な要素です。これらがビジュアルデザインと共に一貫して示されることで、ブランドの個性やストーリーが形成され、顧客との長期的な関係構築が可能になります。
ブランドアイデンティティを確立することは、単なるデザインにとどまらず、顧客との関係性を築き、競合他社との差別化を図るうえで重要です。