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知っておきたいデザイン用語集㉗
【 テクスチャー】
テクスチャーとは、「質感」を意味し、「ざらざら」や「ふんわり」といった手触りのイメージをグラフィックデザイン上で再現するものです。平面的になりがちなデザインに深みや立体感を加える役割を持ち、視覚的な印象を豊かにする重要な要素の一つです。
デザインを制作する際、背景をシンプルにしたいけれど「のっぺりとした印象になりたくない」という場合に、テクスチャーを取り入れるのがおすすめです。たとえば、紙のような微妙な凹凸感や木目、布地などの質感を加えることで、シンプルなデザインでも奥行きのある仕上がりになります。また、光沢や金属的なテクスチャを使うと、モダンで洗練された雰囲気を演出することもできます。
テクスチャーの使い方は幅広く、背景だけでなく、文字やイラストに適用することも可能です。テクスチャーを部分的に取り入れることで、デザイン全体がまとまりつつも視覚的なアクセントを生み出せます。ただし、過剰に使うとゴチャゴチャとした印象を与えてしまうため、使う場所や範囲を絞るのがポイントです。
テクスチャーを活用することで、デザインに触覚的な魅力を加え、視覚以上の感覚を喚起することができます。適切に取り入れて、のっぺりしない、洗練されたデザインを目指してみましょう。