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印刷に使えない生成AIの画像解像度

「生成AIで作った画像でポスターを作りたい」そんな場合、いざ入稿してみると「ぼやける」「仕上がりが粗い」といったトラブルが多いです。その原因は、画像データの「解像度不足」です。

印刷に必要な解像度とは?

印刷物は、画面に表示されるデジタル画像よりもずっと高い解像度を必要とします。一般的には以下の解像度が推奨されます。

ピクセル表示とdpi

最近では、「○○ピクセルあります」と画像サイズだけを見て判断する方も多いですが、これは注意が必要です。たとえ横幅が4000ピクセルあっても、解像度(dpi)が72など低ければ、大きな印刷物には不向きです。dpi(ドット・パー・インチ) は、1インチあたりのドット数。印刷の世界では、「300~350dpi」が基準です。Web用途の72dpiの画像をそのまま印刷すると、サイズを拡大する際にボケてしまいます。

生成AI画像の課題

生成AI(例:Midjourney、DALL·Eなど)で作られた画像は、高精細に見えるものの多くが「1024×1024ピクセル」や「2048×2048ピクセル」といった正方形が中心で、dpiの指定がないことがほとんどです。
このため、B2ポスターやA1サイズのチラシなど大判印刷にはそのままでは使えない場合が多く、PhotoshopなどでのリサイズやAIによるアップスケールが必要になります。

解像度チェックのポイント

・ファイル形式:JPEGやPNGはdpi情報が抜けていることが多く、印刷会社でトラブルになるケースも。
・実寸サイズ:Photoshopなどで「画像解像度」を確認。実際に出力したいサイズに対して300dpiあるかをチェックしましょう。
・拡大しない使い方:画像を小さく使用するデザインであれば、多少解像度が低くても対応できる場合もあります。

生成AI画像を印刷に使うなら「解像度」を理解

生成AIの画像が話題になっている今だからこそ、「印刷向きの解像度とは?」を知っておくことが大切です。モニター上で見た目が綺麗でも、解像度が足りなければ印刷時にひどい仕上がりになります。
ポスターやパンフレットなど、大切な印刷物を作る際は、解像度とピクセル数を必ず確認しましょう。