mashima
AI活用EXPOに行ってきたレポートです。
昨日、浜松町で開催された AI活用EXPO に参加してきました。
会場は多くの来場者で賑わい、いくつものブースを回りながら最新のソリューションを体験しました。
目的はもちろん、自社やクライアントへの提案に活かせる「業務活用AI」を探ること。
実際に各サービスの具体的にイメージすることができました。
注目したソリューションはこんな感じ

■AIチャットボット/CMS型
サイトに設置し、企業データをブロック化して管理するタイプ。精度担保のため「必須データ+不回答方針」を徹底し、誤答を抑制する点が印象的でした。大阪観光局の事例では、通天閣の営業時間を最新情報で即答できるなど、実運用の完成度が高いと感じました。
■スライド自動生成AI
テキストから日本向けデザインのPowerPointを自動生成。制作会社や営業の提案資料作成に強い可能性を感じました。
■ノーコードAIエージェント
メール・LINE・ChatWorkまで連携し、下書きから送信まで自動化。50〜100名規模で月額1.5万円前後と、現実的な価格帯でした。
■現場可視化+AI検品
海外工場の進捗をリアルタイム共有、不良品をAIが検品する構想は、製造業の方にとって大きな省力化につながりそうです。
■営業インテリジェンス
商談ログを解析し「なぜ売れた/売れない」を計測。CRM連携まで自動化されており、営業育成や勝ちパターンの共有に直結します。
■記事自動生成(SEO/AEO対応)
1記事8,000字規模を月次で自動生成。低コストながらも、人手編集でE-E-A-Tを補強することが前提という点にリアルさを感じました。
■AI人材育成と助成金活用
eラーニング20時間+資格コースが助成対象となり、中小企業でも実質的な負担は小さく導入可能。AIを「属人化させないで会社の資産化」する視点が印象的でした。
【トレンドとして見えたこと】
■AEO(Answer Engine Optimization)の重要性
GoogleのAIモード利用率はまだ約1%ですが、FAQやスキーマ実装による「AI検索に答えられるサイト作り」が、中長期の差別化につながると確信しました。
■UIとデータ設計が勝負
どのブースでも「プロンプトの工夫」と「データ更新フロー設計」が差別化要因。AIそのものより運用設計力が成果を左右することを改めて実感しました。
■文化や組織風土がボトルネック
技術的にはすぐ導入できても、組織内の慣習やガバナンスの設計が整っていないと定着は難しいと感じました。AI導入は「ツール選定」より「文化醸成」とセットで考える必要があります。
一言でまとめると、AIはもう「できる/できない」ではなく「どう設計するか」の段階に入ったと感じました。
特に地域の企業にとっては、FAQ+チャットボットで顧客対応を効率化したり、営業インテリジェンスで属人的なノウハウを共有化することは、すぐにでも活かせるテーマです。また、助成金を組み合わせて社員教育に落とし込めば、「ローカルの力」をAIで底上げすることも可能だと思います。
今後は自社でも「試してみること」から始めていきたいと考えています。