mashima
完璧主義は行動の敵
何かを始めようと思っているのに、なかなか動けないことがあります。
ブログを書こうと思っている。
SNSを更新しようと思っている。
新しい仕事の提案をしようと思っている。
勉強を始めようと思っている。
自分の事業を少し変えていこうと思っている。
頭では必要だと分かっているのに、なぜか手が止まってしまう。
その理由のひとつに、最初から基準を高くしすぎていることがあると思います。
完璧な文章にしなければいけない。
見栄えの良い資料にしなければいけない。
誰かに評価される内容にしなければいけない。
失敗しない形で始めなければいけない。
そう考えすぎると、始める前から重くなります。
本来、行動するためにあった理想が、いつの間にか行動を止める理由になってしまうのです。

理想が高いことは悪いことではない
理想を持つことは大切です。
良いものをつくりたい。人の役に立ちたい。きちんと成果を出したい。恥ずかしくない仕事をしたい。そう思うから、仕事の質は上がっていきます。
ただし、理想が高すぎると、最初の一歩が出にくくなります。
最初から完成度の高いものを出そうとすると、準備ばかりが増えていきます。もっと勉強してから。もっと整えてから。もっと自信がついてから。そう思っているうちに、時間だけが過ぎていくことがあります。
理想は、行動した後に近づいていくものです。
最初から理想通りにできる人は、ほとんどいません。むしろ、動きながら失敗し、直しながら少しずつ良くしていくことで、理想に近づいていくのだと思います。
基準を下げるとは、手を抜くことではない
「基準を下げる」と聞くと、手を抜くように感じるかもしれません。
でも、ここでいう基準を下げるとは、品質をあきらめることではありません。
行動を始められる大きさまで、最初のハードルを下げるということです。
たとえば、ブログを毎回完璧に書こうとすると続きません。けれど、まずは短くてもいいから一つの考えを文章にしてみる。SNSも、毎回すごい投稿をしようとすると止まります。けれど、今日感じたことを一つだけ書くなら始められます。
資料づくりも同じです。最初から完成版をつくろうとすると重くなります。まずは方向性だけをまとめる。相手に見せて、意見をもらいながら整える。その方が、結果として早く良いものになることがあります。
基準を下げることは、仕事の質を下げることではありません。
動き出すための工夫です。
最初の目的は、完成ではなく前進でいい
何かを始める時、最初から完成を目指すと苦しくなります。
最初の目的は、完成ではなく前進でいいのだと思います。
まず一行書く。まず一人に話す。まず一案出す。
まず一度試す。まず問い合わせてみる。まず小さく公開してみる。
それだけでも、止まっていた状態からは前に進んでいます。
仕事では、動き出すことでしか分からないことがあります。お客様の反応、社内の反応、自分の得意不得意、必要な修正点、次に考えるべきこと。これらは、頭の中で考えているだけでは見えてきません。
完璧な一歩を待つより、不完全でも一歩出す。
その方が、次の判断材料が増えていきます。
行動できる人は、小さく始めている
行動力がある人を見ると、特別に意志が強い人のように見えることがあります。
しかし実際には、行動できる人ほど、最初の一歩を小さくしているのだと思います。
いきなり大きな成果を出そうとしない。
最初から人に褒められようとしない。
完璧な形になるまで抱え込まない。
まず試して、反応を見て、直していく。
小さく始めるから、続けられます。続けるから、経験が増えます。経験が増えるから、少しずつ質が上がります。
逆に、最初から高い基準を設定しすぎると、一回動くだけで疲れてしまいます。そして「自分には向いていない」と感じて、やめてしまう。
本当は向いていないのではなく、最初の基準が高すぎただけかもしれません。
完璧主義は、行動の敵になることがある
完璧にしたいという気持ちは、仕事にとって大切です。
けれど、完璧主義が強すぎると、行動の敵になることがあります。
まだ見せられない。まだ出せない。
まだ準備が足りない。まだ自信がない。
そう思い続けているうちに、何も始まらないことがあります。
もちろん、仕事には責任があります。お客様に出すものには品質も必要です。いい加減なものを出してよいという話ではありません。
ただ、すべてを自分の中で完璧にしてから動こうとすると、確認も改善も遅くなります。途中で相談する。粗い段階で方向性を合わせる。まず仮説として出してみる。そうした進め方の方が、仕事としては健全なこともあります。
完璧を目指すことと、最初から完璧でなければ動かないことは違います。
基準を下げると、続ける力が生まれる
行動を続けるためには、続けられる基準にすることが大切です。
毎日一時間やると決めても続かないなら、まずは十分でもいい。毎回長い文章を書くのが重いなら、短いメモでもいい。大きな企画にするのが大変なら、小さな試みから始めてもいい。
続けられない立派な計画より、続けられる小さな行動の方が力になります。
仕事も同じです。
大きな改善を一度だけするより、小さな改善を何度も重ねる方が、会社は少しずつ良くなります。大きな発信をたまにするより、小さくても継続して発信する方が、信頼は育ちます。
基準を下げることで、行動の回数が増えます。
行動の回数が増えることで、成功する確率も上がっていきます。
低い基準で始め、高い基準へ育てていく
大切なのは、ずっと低い基準のままでよいということではありません。
最初は低い基準で始める。
続けながら、少しずつ基準を上げていく。
この順番が大切なのだと思います。
最初から高い基準を求めると、動けなくなる。けれど、低い基準で始めれば、経験が積み上がります。経験が積み上がれば、自然と見えるものが増えます。見えるものが増えれば、改善点も分かります。
最初の一歩は小さくていい。
でも、その一歩を繰り返すことで、仕事の精度は上がっていきます。
行動できない時は、自分の能力が足りないのではなく、設定している基準が高すぎるだけかもしれません。
まず動ける形にする
仕事でも人生でも、動かないことには何も変わりません。
考えることは大切です。準備することも大切です。理想を持つことも大切です。
でも、行動できないほど重くなっているなら、一度基準を下げてみることも必要です。
完璧な案ではなく、まず案を出す。
長い文章ではなく、まず短く書く。
大きな挑戦ではなく、まず小さく試す。
すべてを決めるのではなく、まず相談してみる。
基準を下げることは、逃げではありません。
前に進むための知恵です。
高い理想を持ちながらも、最初の一歩は小さくする。その一歩を重ねながら、少しずつ質を上げていく。
仕事を変えるのは、完璧な準備ではなく、小さな行動の積み重ねです。
まず動ける形にすること。
そこからしか、次の景色は見えてこないのだと思います。
