mashima
目立たない仕事ほど、なくなると困る
朝、会社に出勤すると、オフィスはきれいに掃除され、電気がつき、インターネットも問題なくつながっています。
注文した商品は予定どおりに届き、道路にはゴミが落ちておらず、水道の蛇口をひねれば水が出る。
私たちは、そんな日常を当たり前のように過ごしています。
しかし、その当たり前は、いったい誰が支えているのでしょうか。
普段はあまり意識することのない仕事について、少し考えてみたいと思います。

何も起きないことが、仕事の成果になる
仕事の成果というと、売上が増えたり、新しい商品が完成したり、目に見える結果を想像することが多いと思います。
もちろん、そうした成果は大切です。
一方で、何も問題が起きないこと自体が成果になる仕事もあります。
例えば、建物の設備を点検する仕事。
毎日きちんと点検や整備をしているからこそ、大きな故障を防ぐことができます。
情報システムを管理する人たちも同じです。
普段、私たちはインターネットが問題なく使えることに特別な感謝をすることは少ないかもしれません。
ところが、突然つながらなくなれば、仕事にも生活にも大きな影響が出ます。
問題が起きてから対応することも大切ですが、問題が起きないように維持することにも、大きな価値があるのです。
見えないところにある努力
清掃、警備、物流、設備管理、道路の維持管理など、社会には多くの人が普段意識することの少ない仕事があります。
例えば、毎朝きれいになっている建物。
利用する人にとっては、きれいであることが当たり前かもしれません。
しかし、その状態を維持するためには、誰かが時間をかけ、道具を使い、細かなところまで気を配っています。
しかも、こうした仕事は、きちんと行われているほど、その存在に気づかれにくいという特徴があります。
問題なく過ごせるということは、それだけ誰かの仕事がうまく機能している証拠なのかもしれません。
目立つ仕事と、支える仕事
私たちは、どうしても目に見える成果や華やかな仕事に注目しがちです。
新しい建物をつくる人、新商品を開発する人、大きな契約をまとめる人。
そうした仕事には分かりやすい成果があります。
しかし、建物をつくった後には維持する人が必要ですし、商品を販売した後には届ける人が必要です。
何かを生み出す仕事と、それを支え続ける仕事。
どちらか一方だけでは、社会は成り立ちません。
これは会社の中でも同じではないでしょうか。
営業や企画などの仕事だけでなく、経理や事務、日々の細かな調整など、目立たない役割によって組織は支えられています。
当たり前を、当たり前と思わない
もちろん、すべての仕事にはそれぞれの大変さがあり、目立つ仕事と目立たない仕事のどちらが偉いという話ではありません。
ただ、私たちが快適に暮らせている背景には、普段気づいていない多くの人の努力があります。
何かが壊れたり、止まったりしたときに初めて、その大切さに気づくことも少なくありません。
だからこそ、問題が起きていない普段の状態にも、少しだけ目を向けてみたいものです。
きれいな職場、時間どおりに届く荷物、いつも使える設備。
そこには、誰かがきちんと仕事をしているという事実があります。
何も起きない一日。
それは何もしていない一日ではなく、たくさんの人の仕事によって守られている一日なのかもしれません。
