株式会社間島宣伝事務所

BLOG

mashima

特徴を言わせる。

当社は印刷物やホームページを制作する小さな会社を経営している。
業務の中でデザインが主軸にあり、デザインに必要なコピーは重要視している。コピーひとつで人の心は大きく動くからだ。

今回はその手法の一例を書いてみる。

ある商品についてどのように表現すればよいか質問された。

その商品は電気を使う機器で価格は50万円。製品の強みは省エネ。
使用することで10年でエネルギー費が9万円得をするという商品。

質問者は私に「9万円も得をする!」と私に熱く説明をしてくれた。
確かにお得なのは説明で分かったが、何か効果的な表現はないかと思った。

そこで担当者に伝えたのは、「特徴を言わせる説明」だった。
ものを欲しくなる説明には「対比」と「気が付かせる」はとても効果的だ。

例えば50万円の商品と貯金を対比させる。
今の金利を考えれば、9万円がはるかに得をする「数字」であることが目に見えてわかる。

他には「9万円も得をする!」を「9万円ぐらいしかプラスにならないんです・・・」に言葉を変えてみる。

この少し自信なさげな言葉に対して特長を理解した第三者(顧客)に「9万円ならそっちが得じゃん!」と評価させる。
売り手側が「9万円も得をする!」という言葉よりも第三者の言葉の方が他の人たちも連鎖して、納得する可能性が高くなる。

そんな評価がSNSなどで広がれば「行列のできるお店」のように顧客の評価から社会的証明が生まれる。

なんでもその商品の「売り」を売り手が強く表現すればものが売れるわけではない。商品の「売り」をどのように気が付かせて第三者に良いと言わせるのも販売に結び付くひとつの手段だと思う。