mashima
知っておきたいデザイン用語集⑭
【黄金比率】
黄金比率とは、デザインの縦と横の比率が「1:1.618」となるように設定されたバランスのことで、古代から美しいとされてきた比率です。この黄金比に基づく「黄金長方形」や「黄金螺旋」は、視覚的な安定感と美しさを生み出すとされ、多くの芸術や建築に取り入れられてきました。しかし、実際のデザイン制作においては、正確な黄金比を使うシーンは限られます。
そこで、実務的なデザインの場面では、黄金比をざっくりと「3分割」して、要素を2:1の比率でレイアウトする方法を意識すると、まとまりがよくなります。例えば、Webサイトのメインビジュアルやアイキャッチ画像では、画面の3分の2にメインコンテンツやテキストを配置し、残りの3分の1を余白や補助的なデザイン要素に使うと、視覚的にバランスがとれ、自然な流れが生まれます。
この「3分割の2:1ルール」は、レイアウトの中で特に強調したい部分とその他の要素の比率を整えるのに適しています。バナーや広告ビジュアル、ポスターなどでも、この比率を参考にすることで、必要な情報を目立たせながらも、デザイン全体がスッキリとした印象に仕上がります。
デザイン初心者でも、要素の配置やバランスが取りやすくなるこのシンプルな法則を活用することで、黄金比を取り入れたような美しいレイアウトが実現できます。視覚的に調和が取れたデザインを目指す際には、ぜひこの3分割の黄金比の考え方を活用してみてください。