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知っておきたいデザイン用語集⑯
【ヒエラルキー】
ヒエラルキーとは「階層」や「階級制度」を意味しますが、デザインにおいては、要素ごとの重要度や優先順位を整理し、視覚的に区別することを指します。特にエディトリアルデザインやWebデザインでは、ヘッダー(タイトル)、サブヘッダー(サブタイトル)、ボディ(本文)といった情報の区別を視覚的に明確にし、ユーザーがスムーズに情報を読み取れるようにすることが重要です。
たとえば、タイトルを大きなフォントで表示し、次に重要なサブタイトルには異なる色や少し小さめのフォントを使い、本文はさらに小さなフォントで視覚的に区別することで、情報の階層構造が直感的に伝わります。このように、文字の大きさ、色、フォントスタイルを変えることで、ヒエラルキーを構築し、視覚的な主従関係を明確にすることができます。
また、ヒエラルキーはWebページやアプリのインターフェースにも応用され、ボタンやアイコン、テキストの配置に優先順位をつけることで、ユーザーが重要な要素に自然と注目できるようになります。たとえば、CTA(Call to Action)ボタンを目立つ色にするなど、ユーザーにアクションを促す場合にもヒエラルキーが重要な役割を果たします。
実際のデザイン現場で「ヒエラルキー」という言葉を直接使うことは少ないかもしれませんが、「情報の階層をわかりやすく整理する」というこの考え方は、あらゆるデザインで押さえておきたいルールです。視覚的なヒエラルキーを活用することで、ユーザーがコンテンツをスムーズに理解できる、わかりやすいデザインを目指しましょう。