mashima
知っておきたいデザイン用語集⑱
【色相・明度・彩度】
デザインにおいて「色」とは単に「赤」や「青」といった色味(色相)だけで捉えられるものではありません。色を構成する要素には「色相」「明度」「彩度」の3つがあり、これらのバランスが取れているからこそ、プロのデザイナーの作品は視認性が高く、美しく見えます。それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。
色相(Hue)
色相とは、色味そのものを指し、青や赤、黄、緑などの基本的な色合いのことです。色相は色相環と呼ばれる円形のグラフで表現され、色と色の関係性を視覚的に捉えるのに役立ちます。色相環を使うことで、デザインにおける補色や類似色を簡単に見つけ、配色に一貫性を持たせることが可能です。
明度(Brightness)
明度は色の明るさを示します。明度を高くすると色は明るくなり、やがて白に近づきます。逆に明度を低くすると色は暗くなり、最終的に黒に近づきます。明度の調整により、デザイン全体のトーンを調節することができ、配色のコントラストが強調されたり、落ち着いた印象を与えたりすることが可能です。
彩度(Saturation)
彩度は色の鮮やかさを示す尺度で、彩度を上げると色がより鮮明に、目立ちやすくなります。一方、彩度を落とすと色はくすみ、全体的に落ち着いたトーンにまとまります。特にビジネス資料などでは、彩度を抑えた配色にすることで、目に優しく、整ったデザインに仕上がります。
色相・明度・彩度の3要素を理解し、適切に使い分けることで、デザインに深みやバランスを与えることができます。色の基本を押さえて、魅力的で印象に残るデザインを目指しましょう。