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知っておきたいデザイン用語集㉔
【三和色】
三和色(Triadic)とは、色相環を均等に3分割した位置にある3色の組み合わせを指します。たとえば、赤・青・黄やオレンジ・緑・紫などが三和色の代表例です。この配色方法は、補色と同じように色同士が引き立て合う効果がありながら、3色のバランスによってより複雑で奥行きのあるデザインを作り出せる点が特徴です。
三和色を使ったデザインは、視覚的に調和が取れつつも動きやリズムを感じさせることができるため、目を引きながらもまとまりのある印象を与えます。特にロゴデザインやポスター、ブランドカラーの選定において、三和色は活用しやすい配色方法の一つです。
三和色を選ぶ際は、色相環を基にメインカラー、アクセントカラー、サブカラーの役割を考慮することがポイントです。たとえば、明度や彩度を調整することで、3色の中に自然な強弱が生まれ、よりバランスの良い配色に仕上がります。
注意点としては、すべての色を同じ彩度や明度で使うと、派手すぎたりまとまりがなくなったりする場合があるため、配色の調整が必要です。1色を主役にし、残りの2色を補助的に配置するなどの工夫を加えると、デザイン全体の完成度が高まります。
三和色は、初心者でも取り入れやすく、プロフェッショナルな仕上がりを目指せる配色方法です。色相環を活用して三和色を選び、バランスの取れた魅力的なデザインを作ってみましょう。