株式会社間島宣伝事務所

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人気のSNS「setlog」とは何か

最近、若い世代を中心に「setlog」というSNSが注目されています。

setlogは、日常の短い動画を記録し、それを友だちと共有できるVlog型のアプリです。特徴的なのは、長い動画をしっかり編集して投稿するのではなく、1日の中のちょっとした瞬間を短く撮影し、それらをつなげて1本のVlogのように残せる点にあります。

InstagramやTikTokのように、完成度の高い動画をつくって見せるSNSとは少し違います。setlogは、もっと日常に近く、もっと友だち同士の空気感に近いSNSです。

今の若い世代に人気が出ている背景には、「きれいに見せるSNS」から少し離れたい気持ちがあるのかもしれません。

setlogは、日常を短く残すSNS

setlogの大きな特徴は、日常の一部を短い動画として残せることです。

しっかり構成を考えて撮影するというより、その日の中にある何気ない瞬間を少しずつ記録していく感覚に近いと思います。友だちと過ごしている時間、学校や仕事の合間、食事、移動中、遊びに行った先での一場面。そうした日常の断片を集めることで、その日の雰囲気が自然に残っていきます。

これまでのSNSでは、投稿する前に「映えるかどうか」を考えることが多くありました。写真の構図を整え、色味を加工し、文章を考え、見る人にどう思われるかを気にする。そうした楽しさがある一方で、少し疲れる部分もあります。

setlogは、その逆に近い感覚があります。

完璧につくり込むより、今の空気をそのまま残す。誰かに強く見せるというより、友だちとの時間を共有する。そこに今の時代らしさがあります。

「盛るSNS」から「残すSNS」へ

SNSは長い間、「どう見せるか」が大切にされてきました。

きれいな写真、おしゃれな場所、整ったライフスタイル、完成度の高い動画。そうした投稿は見ていて楽しいものですし、憧れを生む力もあります。

しかし、その一方で、SNSを見る側も投稿する側も、どこかで疲れを感じるようになってきました。

常に良く見せなければいけない。反応を気にしてしまう。人と比べてしまう。投稿するにも手間がかかる。そうした感覚が積み重なると、SNSそのものが少し重たくなります。

setlogが受け入れられている理由の一つは、そこに「盛らなくていい」という気軽さがあるからだと思います。

日常を完璧に演出するのではなく、そのまま切り取る。長く語るのではなく、短い動画で空気を残す。多くの人に向けて見せるというより、近い友だちと共有する。

これは、SNSの価値が「見せること」から「残すこと」「つながること」へ少し変わってきている表れなのかもしれません。

人気の理由は、友だち同士で広がる仕組みにある

setlogの広がり方を見ると、広告で一気に広まったというより、友だち同士のつながりの中で広がっている印象があります。

学生向けの調査でも、利用のきっかけとして「友達に誘われた」という回答が多かったとされています。

これはSNSにとって、とても重要なポイントです。

一人で始めても面白さが分かりにくいものでも、友だちと一緒に使うことで楽しさが生まれます。自分だけの記録ではなく、同じ時間を過ごした人たちと一緒に1日を残せる。そこに、setlogならではの魅力があります。

SNSは、機能が便利なだけでは続きません。

そこに「誰と使うか」があります。

友だちが使っているから自分も使ってみる。みんなで撮るから楽しい。あとで見返した時に、その日の空気を思い出せる。そうした体験が、利用を広げているのだと思います。

動画なのに、重たくない

今は動画の時代と言われます。

TikTok、Instagramのリール、YouTubeショートなど、短い動画を見る文化はすっかり定着しました。しかし、動画を投稿する側になると、意外と負担があります。

何を撮るか考え、撮影し、編集し、音楽をつけ、見られ方を意識する。人に見せる動画にしようとすると、それなりに手間がかかります。

setlogは、動画でありながら、その負担を軽くしているところに特徴があります。

長い動画をつくるのではなく、短い瞬間を残す。編集に時間をかけすぎるのではなく、アプリの仕組みで自然にまとめる。投稿の完成度よりも、その日の記録として楽しむ。

動画の良さは残しながら、投稿する負担を下げている。

そこが、今の若い世代に合っているのだと思います。

リアルな日常に価値が戻ってきている

setlogの人気を見ていると、SNSにおける「リアル」の価値がまた見直されているように感じます。

きれいに加工された世界も魅力的です。しかし、あまりにも整いすぎた投稿ばかりになると、そこには少し距離が生まれます。

一方で、友だちの何気ない日常や、その場の空気が見える投稿には、別の親しみがあります。

特別なイベントではないけれど、なんとなく楽しかった一日。何をしたかを言葉で説明するほどではないけれど、見返すとその時の感じが思い出せる動画。そうしたものに価値を感じる人が増えているのかもしれません。

これは、ビジネスの発信にも通じます。

会社のSNSでも、きれいに整えた投稿だけが伝わるわけではありません。時には、現場の空気や働く人の表情、日々の小さな取り組みの方が、会社の雰囲気を伝えることがあります。

人は、完成された情報だけでなく、そこにある温度感も見ています。

企業が学べること

setlogそのものを企業がすぐ活用できるかどうかは、業種や対象によって変わります。

ただ、setlogが人気になっている背景から学べることはあります。

今の若い世代は、つくり込みすぎた宣伝に少し敏感です。立派な言葉や整いすぎた表現だけでは、距離を感じることがあります。それよりも、自然な日常や本音に近い空気、友だちに共有したくなる軽さに反応しやすい。

企業の発信も、すべてを広告のように見せる必要はありません。

もちろん、信頼感や品質は大切です。しかし、それだけでなく、日々の現場や人の気配、何気ない活動を伝えることも、これからは重要になっていくと思います。

完璧に見せるより、ちゃんと伝わること。
大きく見せるより、身近に感じてもらうこと。
売り込むより、空気感を知ってもらうこと。

setlogの人気は、そうした発信の変化を教えてくれているように感じます。

SNSは、また少し変わり始めている

setlogの人気は、単に新しいアプリが流行っているという話だけではありません。

SNSの使われ方が、少しずつ変わっているサインでもあります。

「きれいに見せる」から「自然に残す」へ。
「多くの人に見せる」から「近い人と共有する」へ。
「完成度を競う」から「その場の空気を楽しむ」へ。

こうした流れは、これからの発信を考える上で大切です。

企業やお店、地域の情報発信でも、ただ目立つことだけを考えるのではなく、受け取る人がどう感じるかを考える必要があります。

今の人たちは、情報を見慣れています。広告も見慣れています。だからこそ、作られすぎた言葉より、自然な温度感のある発信に目が向くことがあります。

setlogが人気になっている理由は、機能の新しさだけではありません。

そこには、今の若い世代が求めているSNSとの距離感があります。

気軽に残せること。友だちと楽しめること。盛りすぎず、日常の空気を共有できること。

その感覚を理解することは、これからの宣伝やマーケティングを考える上でも、大切なヒントになるのだと思います。