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知っておきたいデザイン用語集⑲
【トーン】

色相・明度・彩度の3つの要素はデザインの基本ですが、これらを組み合わせた「トーン」も重要な役割を果たします。トーンとは、明度と彩度を組み合わせた色の調子のことで、トーンを揃えるとデザインの統一感が増し、特定のイメージを表現しやすくなります。

たとえば、柔らかく「かわいらしい」雰囲気を出したい場合には、明度が高く彩度が控えめな「very pale tone」(非常に薄いトーン)や「pale tone」(薄いトーン)を選ぶとよいでしょう。これらのトーンは淡く、優しい印象を与えるため、ナチュラルで温かみのあるデザインに仕上がります。

一方、華やかで「派手」な印象を求める場合には、明度も彩度も高い「bright tone」(明るいトーン)や「vivid tone」(鮮やかなトーン)が効果的です。

このように、トーンの選び方ひとつで、デザインの印象を大きく変えることができます。色相だけでなく、明度・彩度を調整してトーンを意識することで、狙った雰囲気にぴったりな配色ができ、完成度の高いデザインに近づきます。デザインの目的や伝えたいイメージに合わせてトーンを選び、色を効果的に使いこなしてみましょう。

グラフィックデザイン トーン