mashima
思ったら、まず行動してみる
「こんなことをやってみたいんです」
そういう話を聞くことがあります。
新しい仕事を始めたい。イベントをやってみたい。商品をつくってみたい。情報発信をしてみたい。人と人がつながる場をつくってみたい。そうした話を聞くこと自体は、とても前向きで面白いことです。
しかし、話を具体的にしていくと、途中から少しずつ空気が変わることがあります。
「でも、うまくいかなかったらどうしよう」
「人が集まらなかったら困る」
「お金がかかったら大変」
「誰かに何か言われるかもしれない」
「今はまだ準備が足りないかもしれない」
そんなふうに、やりたい気持ちよりも先に、不安や危機感の方が大きくなってしまうことがあります。考えることは大切です。準備も必要です。何も考えずに動けばいいという話ではありません。
ただ、考えすぎることで何も始まらなくなるなら、それは少しもったいないことだと思います。

不安は、動く前に大きく見える
何かを始める前は、不安が大きく見えます。
まだやっていないから、失敗した時のことばかりを想像してしまいます。周りにどう思われるか、結果が出なかったらどうするか、時間やお金が無駄になったらどうするか。そう考えているうちに、最初の「やってみたい」という気持ちがだんだん小さくなっていきます。
けれど、不安の多くは、動いてみないと本当の形が分かりません。
やってみたら思ったより簡単だったこともあります。反対に、やってみたら想像以上に難しいこともあります。ただ、どちらにしても、動いたから分かることがあります。
頭の中だけで考えている不安と、実際に動いて見えた課題は違います。
行動する前の不安は、ぼんやりと大きく見えます。しかし、行動した後の課題は、具体的になります。具体的になれば、直すことができます。相談することもできます。次の方法を考えることもできます。
だから、立ち止まり続けるより、小さくても一度動いてみることが大切なのだと思います。
すぐ動く人は、世の中に影響を与えている
これまで、いろいろな活動家や経営者、地域で動いている人たちと話をしてきました。
その中で感じるのは、世の中に何かしらの影響を与えている人は、やはり行動が早いということです。
完璧な計画ができてから動くのではなく、まずやってみる。小さく始めてみる。人に会ってみる。試しに発信してみる。失敗したら修正する。うまくいったら広げる。そういう動き方をしている人の周りには、少しずつ人や情報や機会が集まっていきます。
反対に、ずっと考えているだけでは、何も変わりません。
どれだけ良いアイデアでも、頭の中にあるだけでは誰にも伝わりません。どれだけ面白い企画でも、始めなければ人は関われません。どれだけ強い思いがあっても、行動に変えなければ現実は動きません。
行動する人には、反応が返ってきます。
その反応が良いものとは限りません。時には厳しい意見もあります。思ったほど反応がないこともあります。しかし、その反応こそが、次に進むための材料になります。
失敗は、方向を直すための情報になる
できれば、失敗はしたくありません。
誰でも最初からうまくいく方がいいですし、無駄な時間やお金は使いたくないものです。100%成功することが分かってから動けるなら、それが理想なのかもしれません。
でも、現実にはそんなことはほとんどありません。
新しいことを始める時に、最初から正解が分かっていることは少ないものです。だからこそ、行動しながら確かめていくしかありません。
もし最初の行動が間違っていたとしても、それは終わりではありません。むしろ、何が違っていたのかを知ることができます。誰に届かなかったのか、何が足りなかったのか、どこで伝わらなかったのか。そうしたことが分かれば、軌道修正できます。
失敗は、何もしなかった人には得られない情報です。
動いた人だけが、失敗から学ぶことができます。動いた人だけが、次の改善点を見つけることができます。だから、失敗は避けるべきものというより、成功に近づくための材料なのだと思います。
慎重すぎる十年より、小さな一歩
慎重であることは悪いことではありません。
仕事でも事業でも、勢いだけで進めば大きな失敗につながることがあります。だから、考えること、準備すること、リスクを見ることは必要です。
ただ、慎重になりすぎて何もせずに時間だけが過ぎてしまうこともあります。
「いつかやりたい」
「もう少し準備ができたら」
「タイミングが来たら」
「もっと自信がついたら」
そう言いながら、気づけば数年が経っていることがあります。場合によっては、十年経ってもまだ始まっていないこともあります。
それなら、完璧でなくても小さく始めた方がいい。
大きく始める必要はありません。まず一人に話してみる。小さな企画として試してみる。SNSで発信してみる。紙に書いて人に見せてみる。最初の一歩は、小さくていいのです。
小さく動けば、小さく失敗できます。小さく失敗できれば、大きく崩れる前に直すことができます。
トライの数が、成功の確率を上げる
成功は、才能だけで決まるものではないと思います。
もちろん、能力や経験は大切です。しかし、それ以上に大切なのは、どれだけ試したかです。何度もトライしている人は、その分だけ学ぶ機会が増えます。失敗のパターンも分かってきます。人の反応も見えてきます。何が届き、何が届かないのかを肌で感じるようになります。
一回の挑戦でうまくいくことは少ないかもしれません。
でも、十回試せば、どこかに手応えがあるかもしれません。百回試せば、自分なりの方法が見えてくるかもしれません。行動の数は、成功の確率を少しずつ高めていきます。
考えるだけでは、確率は上がりません。
試すから、分かる。分かるから、直せる。直せるから、前より良くなる。その繰り返しが、少しずつ成功に近づいていくのだと思います。
やりたいことが増えると、毎日は面白くなる
「やってみたい」と思う気持ちは、とても大切です。
その気持ちがあるから、新しい仕事が生まれます。地域の活動が生まれます。人が集まる場所が生まれます。今までになかったサービスや企画や表現が生まれます。
もし、多くの人が「思ったらまずやってみる」という姿勢を持てたら、身の回りにはもっと面白いことが増えると思います。
誰かが小さなイベントを始める。誰かが新しい商品を試す。誰かが情報発信を始める。誰かが人をつなぐ場をつくる。そうした行動が増えれば、地域も仕事も、もっと楽しくなっていくはずです。
行動には、不安がつきものです。
でも、その不安を超えた先にしか見えない景色があります。やってみたから出会える人がいます。動いたから生まれる会話があります。試したから分かる手応えがあります。
思ったら、まず行動してみる。
完璧でなくていい。小さくていい。途中で直してもいい。
大切なのは、頭の中にある「やってみたい」を、現実の中に少しでも出してみることです。その一歩が、自分の仕事を変え、周りの景色を変え、毎日を少しワクワクさせてくれるのだと思います。
