mashima
良い質問が、良い答えを生む
誰かに相談したのに、思っていたような答えが返ってこなかった。
そんな経験はありませんか。
例えば、仕事で「どうしたら売上が上がりますか?」と質問したとします。
質問された側も、何から答えればよいのか迷ってしまうかもしれません。
ところが、「新しいお客さんを増やしたいのですが、今の取り組みで改善できることはありますか?」と聞けば、話は少し具体的になります。
同じような相談でも、質問の仕方によって返ってくる答えは変わるものです。

質問は、答えの方向を決める
私たちは、分からないことがあると答えを探そうとします。
しかし、そもそも何が分からないのかを整理できていなければ、良い答えを得ることは難しくなります。
例えば、「仕事がうまくいかない」という悩みがあったとします。
それを「仕事の量が多すぎるのか」「進め方に問題があるのか」「周囲との連携が不足しているのか」と分けて考えると、解決の糸口が見つかるかもしれません。
質問を考えるという行為は、自分の頭の中を整理することでもあるのです。
相手の話を引き出す質問
質問の仕方は、人とのコミュニケーションにも大きく関わっています。
例えば、誰かに「仕事は楽しいですか?」と聞けば、「はい」「いいえ」という短い答えで会話が終わってしまうことがあります。
一方で、「どんなときに仕事が楽しいと感じますか?」と聞けば、具体的な経験や思いを聞けるかもしれません。
また、「なぜできなかったのですか?」という質問は、場面や言い方によっては相手を責めているように受け取られることがあります。
そんなときは「どこが難しかったですか?」「次はどうしたらうまくいきそうですか?」と聞いてみる。
質問を少し変えるだけで、会話の雰囲気や相手の考え方にも変化が生まれることがあります。
ただし、質問の技術ばかりを意識して、相手の答えをきちんと聞かなければ意味がありません。
良い質問には、良い聞き方も必要なのでしょう。
AI時代に求められる質問する力
最近では、AIを仕事や勉強に使う機会が増えてきました。
AIはさまざまな質問に答えてくれますが、質問の内容が曖昧だと、返ってくる答えも一般的なものになりがちです。
何を知りたいのか、どんな目的があるのか、どういった条件があるのか。
こうした情報を整理して伝えることで、より目的に合った答えを得やすくなります。
さらに、AIの答えに対して「ほかの考え方はないか」「反対の意見はどうか」と問い直すことで、物事を多面的に考えることもできます。
ただ、AIがもっともらしい答えを返したとしても、それが必ず正しいとは限りません。答えを確かめ、自分で判断することも忘れないようにしたいものです。
答えを探す前に、問いを考える
学校では、先生から出された問題に正しく答えることを求められる場面が多くあります。
しかし、社会に出ると、何が問題なのかを自分で見つけなければならないことも少なくありません。
正しい答えを知っていることは大切ですが、何を考えるべきなのかを見つける力も、同じくらい大切なのだと思います。
分からないことがあったとき、すぐに答えを探すのではなく、まずは自分が何を知りたいのかを考えてみる。
そんな小さな習慣が、仕事や日常生活のさまざまな場面で役立つのではないでしょうか。
良い答えを得るためには、まず良い質問から。
これからの時代、ますます大切になる考え方だと思います。
