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知っておきたいデザイン用語集㉓
【補完色】
補完色とは、色相環(色相を円状に配置したもの)である色の真反対に位置する色のことを指し、「補色」とも呼ばれます。補完色の組み合わせは、お互いの色を引き立て合う効果があり、デザインにおける「補色調和」を生み出します。この特性を活用することで、視覚的なインパクトを強化し、魅力的なデザインを作り上げることができます。
たとえば、赤と緑、青とオレンジ、黄色と紫といった補完色の組み合わせは、互いに色の鮮やかさを強調し合い、目を引く効果があります。広告やポスターなど、注目を集めたい場面で補完色を活用すると、情報をより印象的に伝えることができます。
しかし、補完色を使う際には注意が必要です。純色(彩度が高い色)で明度が同じ補完色をそのまま組み合わせると、ハレーションを引き起こし、目がチカチカして見えにくくなることがあります。このような場合は、明度や彩度を調整する、片方の色を少し落ち着かせるなど、視覚的にバランスを取る工夫が重要です。
補完色は、色彩を大胆に際立たせたいときや、コントラストを強調したいデザインに適しています。一方で、過剰に使うと全体が落ち着かない印象になることもあるため、適度なバランスを意識することが成功のカギです。色相環を参考にしながら、補完色の効果を上手に取り入れて、魅力的なデザインを作りましょう。