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知っておきたいデザイン用語集㊴
【Orphan / Widow】

「Orphan(オーファン)Widow(ウィドウ)」は、段落組みを行った際に生じる「はみ出し」部分を指すタイポグラフィ用語です。このようなはみ出しは、テキストの可読性や視覚的なバランスを損ねる原因となるため、デザインにおいて極力避けることが推奨されています。

Orphan(オーファン)とは?

Orphanはもともと「孤児」を意味し、段落の中で最後にわずかな文字だけが次の行に「孤立」してしまう状態を指します。たとえば、メールや文書で「お願いします」の「ます」だけが次の行に移ってしまうケースが典型的な例です。Orphanは視覚的に不自然さを感じさせるため、適切な改行や段落調整が必要です。

Widow(ウィドウ)とは?

Widowは「未亡人」を意味する言葉で、2段以上の段組を行う際に列をまたいで孤立してしまう文字列を指します。たとえば、複数のカラムレイアウトで、段落の一部が次のカラムに移動してしまう場合です。Widowが発生すると、文章の流れが分断され、読みづらさが生じるため、段組デザインでは特に注意が必要です。

OrphanとWidowを避けるためのポイント

  1. 段落調整: 改行位置や行間を調整して、OrphanやWidowが発生しないようにする。
  2. ハイフネーションの活用: 長い単語を適切に分割することで、余白の無駄を減らす。
  3. 柔軟なスペース設定: 行間や文字間を微調整して、段落全体のバランスを整える。

視覚的な整合性を保つ

OrphanやWidowは小さな問題に見えるかもしれませんが、デザイン全体のクオリティや可読性に大きな影響を与えます。特に、雑誌やWebサイトのような多段組のレイアウトでは、これらを回避することで、プロフェッショナルで美しいデザインを提供できます。

細部まで気を配り、OrphanやWidowを防ぐことで、より洗練されたタイポグラフィを目指しましょう。

「Orphan(オーファン)とWidow(ウィドウ)」は、段落組みを行った際に生じる「はみ出し」部分を指すタイポグラフィ用語です。このようなはみ出しは、テキストの可読性や視覚的なバランスを損ねる原因となるため、デザインにおいて極力避けることが推奨されています。